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2006年5月 4日 (木)

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』・本

東京タワー オカンとボクと、時々、オカン リリー・フランキー
扶桑社 (2005年6月)                         449ページ

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

“ボク”とその母・“オカン”との関係を幼少時から別れまで、リリー・フランキー氏の実体験をもとにした長編小説。

泣ける本というのに惹かれて図書館で予約したものの

すでに200件を超える予約が!
(さらにもう一度確認したら予約件数が1800件以上に増えていた!!

しばらく読めないな…、と諦めてたところ

通っているジムのインストラクターさんがこの本を絶賛していて

私も読みたいんだけど予約が多くてしばらく無理そうです…と話したら

なんと快く貸してくれた!どうもありがとうございます!!

評判通り泣けた!号泣だった!!

結構いろんなトコでウルウルしてはいたのだけれど

特に号泣したシーンが3か所あった。

“オカン”を東京に呼び寄せるトコ“オカン”が亡くなった後

最後の“オカン”へのメッセージ

最後のメッセージは声を出して泣かずにはいられなかった!

“オカン”は“ボク”にこんなに想われていてホントに幸せな人生だったと思う!

誰にでも(存命しているか、一緒に暮らしているかは別として)必ずいる母親。“ボク”の母親は自分よりもまず息子にその人生を捧げてきた。世にいる母親は本来そういうものなのだと思う。子供はそんな母親のもと、安心してすくすくと育ち、やがて自立してゆく。しかし、その中にいるとあまりにも当たり前過ぎて、まるで自分一人で育ったかのように振舞ってしまう時期がある。でもある日、そんな大きな安心感に気付く時が来る。そして、そんな大きな存在を尊敬し、大切に思う日が訪れる。

私も女だし、もしかしたらいずれ母になることがあるかもしれない。でも、未だに自分中心に考えてしまう私は、例え自分の産んだ子供だとしても“オカン”のように、そして自分の母親が私にしてくれたように子供に接することができるのだろうか、こんな風に自分を犠牲にできるのだろうか、と考えてしまう。とても自信がない…。この本を読みながらそんな大人になりきれない自分にも涙が出てきた。

この本は改めて自分の母親に尊敬の念を抱かせてくれて

改めて女としての自分を見つめ直すことのできた素晴らしい本だった。

すでにドラマ化が決まっており、

7/29(土) 21:00~フジテレビで田中裕子・大泉洋主演で
↑11/18に変更

やるらしい。是非観たい!

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コメント

こんばんは☆
たくさんのTBありがとうございます♪
こちらからも。。。と思ったのですがうまく貼れなくて・・・
また今度チャレンジしてみます!

この本、私も読みました~。
涙・なみだ・ナミダ~でした。
なんでこんなに泣く??って位でそんな姿を見ていた旦那さまはもちろん、自分でも驚いてしまったほどです。

ドラマ、どんなんでしょうかねぇ?
ちと楽しみです♪

そいでは!必ずやまた遊びに来ますね!

投稿: きらら | 2006年5月 7日 (日) 22時15分

きららさん>泣けましたねぇ~。
きっときららさんもお母さんが好きなんですよ!
だから涙が出てきちゃうんですよ。
ドラマホント楽しみです!

投稿: しましま | 2006年5月 7日 (日) 23時12分

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