『手紙』・本
手紙 東野圭吾 毎日新聞社 (2003年3月)
357ページ
早くに両親を亡くした剛志と直貴の兄弟は貧しいながらもなんとか力を合わせて生活していた。しかし、兄・剛志が身体を壊し職を失う。これからの生活を考えて弟・直貴は高校卒業後に働くつもりでいたが剛志はどうしても直貴には大学を出てもらいたいと衝動的に強盗に入ることを思いつく。ところが剛志は家主にみつかり思わず殺害、強盗殺人犯となってしまう。一人になってしまった直貴はさらに凶悪犯の兄を持つというレッテルまで貼られ…。
すごく可哀想だとは思うけれど、私もきっと差別しちゃうんだろうな…。
犯罪者はもちろん罪を犯したのだから罪を償わなければならないけれど
その家族は罪を犯したわけではないのにできれば関わりたくないと
世間から関係を絶たれ、排除されてしまう。
それは社会の人が危険なものから自分を守る自己防衛みたいなもの。
直貴の職場の社長さんはすごく分かりやすく差別を正当化した。
そして、残念ながら私もそれに共感してしまった。
人間は弱いものには厳しい。そんな悲しい現実を思い知らされた。
だから、直貴と由実子の精神的な強さが余計に羨ましく感じた。
私が小説を読もうと思うきっかけは大抵が
その小説が映画化されるとかドラマ化されるという情報を得たときだ。
『手紙』もやっぱりどこかで映画化されるというのを知って興味を持った。
でも読んでみて改めて配役を見てみると、…なんかイメージが違う。
主役の直貴役に、同じ東野圭吾作品の『白夜行』に出演していた山田孝之、
ヒロイン役に沢尻エリカが決定してるらしいけど…。
直貴は“女性から好まれる容姿と雰囲気を持っているらしい”ってところで
年齢の割に大人びた感じのもっと憂いのある綺麗なルックスをイメージしていたし
由実子は“不美人ではなかったが、積極的に話したいと思うほどの容姿の持ち主では
なかった”はずだから沢尻エリカじゃ可愛すぎる気がした。
さて、どんな風な映画になるのかしら。決して見終わってスッキリするタイプの
映画ではないだろうけど出来上がるのが待ち遠しい。
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