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2006年6月 4日 (日)

『盾 シールド SHIELD』・本

盾 シールド SHIELD 村上龍 [絵]はまのゆか
幻冬舎 (2006年3月)                         149ページ

シールド(盾)

仲良しだったコジマとキジマ、愛犬と共に野原を駆けめぐった少年の日々。やがて二人は別の道を歩むようになるが、決して忘れない言葉があった。幼いころ、森に住む老人に聞いた「盾、シールドが必要だ」という謎の言葉が意味するものとは――。
自分で自分を守るしかないのか、それとも……?
不安と希望をあわせ持つすべての人に贈る、心温まる物語。  ――本の帯より――

絵本ではあるのだけれど意外と読み応えのある本だった。

友達に勧められて、そのまま借りて家でゆっくり読んでいたら

自分と重なる部分がある気がして、自然に涙が流れてきた。

コジマとキジマ、どちらにも自分に似た部分があるのだけれど

どちらかというとコジマに、より親近感を抱いた。

コジマの25歳の時のエピソードは私の一番お気に入りの部分。

ライカと出会い、コジマは変わるきっかけを得た。

ライカそのものも愛しいけど、そんなライカに対してコジマが示した態度にも

涙があふれた。

コジマはそこから新たな自分の“シールド”を築き始めたんだと思う。

最近自分にきちんと向き合おうとすると涙が出てくる。今までいろんな面倒なコトから逃げてきたけど、そろそろそれらに真剣に向き合わないといけなくなってきて、でもまだ真っ正面から向き合えなくて…。不安の元は見ないようにしていたのが今までの私“シールド”だったなら、これからはもっと確実で、もっと前向きな“シールド”をみつけなくてはいけないのかもしれない。

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