『盾 シールド SHIELD』・本
盾 シールド SHIELD 村上龍 [絵]はまのゆか
幻冬舎 (2006年3月) 149ページ
仲良しだったコジマとキジマ、愛犬と共に野原を駆けめぐった少年の日々。やがて二人は別の道を歩むようになるが、決して忘れない言葉があった。幼いころ、森に住む老人に聞いた「盾、シールドが必要だ」という謎の言葉が意味するものとは――。
自分で自分を守るしかないのか、それとも……?
不安と希望をあわせ持つすべての人に贈る、心温まる物語。 ――本の帯より――
絵本ではあるのだけれど意外と読み応えのある本だった。
友達に勧められて、そのまま借りて家でゆっくり読んでいたら
自分と重なる部分がある気がして、自然に涙が流れてきた。
コジマとキジマ、どちらにも自分に似た部分があるのだけれど
どちらかというとコジマに、より親近感を抱いた。
コジマの25歳の時のエピソードは私の一番お気に入りの部分。
ライカと出会い、コジマは変わるきっかけを得た。
ライカそのものも愛しいけど、そんなライカに対してコジマが示した態度にも
涙があふれた。
コジマはそこから新たな自分の“シールド”を築き始めたんだと思う。
最近自分にきちんと向き合おうとすると涙が出てくる。今までいろんな面倒なコトから逃げてきたけど、そろそろそれらに真剣に向き合わないといけなくなってきて、でもまだ真っ正面から向き合えなくて…。不安の元は見ないようにしていたのが今までの私“シールド”だったなら、これからはもっと確実で、もっと前向きな“シールド”をみつけなくてはいけないのかもしれない。
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