『コールドゲーム』・本
コールドゲーム 荻原浩 新潮文庫 (2005年11月)
480ページ
高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく……。犯行予告からトロ吉(よし)が浮び上がる。4年前、クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが――。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。 ――裏表紙より――
恐かった…。姿の見えないトロ吉が次はどんな復讐をしてくるのか
誰が被害に会うのか、眠れなくなりながらページをめくった。
自分のしていることがどれだけ残酷なことなのか判断できない子供のイジメ。
相当酷い…。しかもそれに担任も加わっているところが、たちが悪い。
成長して、自分がどれだけ酷いことをしたのか改めて気付いて後悔したところで
過去は消せないのよね…。トロ吉の怨念みたいのに震えた。
読み始める前、何の情報もない状態でなんとなく誰が本当の犯人なのかを想像した。
結果的に、犯人は最初に予想した通りだったんだけれど
読んでいる途中でいつのまにかそんな予想をしていたことを
すっかり忘れてしまっていたので
ラスト、犯人が現れた時、あっ!この人注目してなかった!と後悔した…。
中2の時にイジメに加わっていたのはほぼクラス全員。だから登場人物が多い!
しかもある理由から登場人物はフルネームで覚える必要がある。
下の名前で出てきたり、上の名前で出てきたり、あだ名で出てきたり
誰だったのかが分からなくなって何回前に戻って読み直したことか…。
そんなことをしているうちに予想していた犯人が登場しても
注目している余裕がなくなっていた…。
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