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2006年11月27日 (月)

『ハードボイルド・エッグ』・本

ハードボイルド・エッグ 荻原浩         双葉文庫 (2002年10月)
396ページ

フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑作。【読むときの注意点】1・笑いじわに気をつけること。2・ぼろぼろ泣けるから、人のいるところでは読まないこと。  ――裏表紙より――

荻原浩の作品は好きなんだけど、この作品は私にはイマイチだった…。

シワに気をつける程笑わなかったし、涙も流さなかった。

多分、ハードボイルドな生き方が私には理解できなかったからなんだと思う。

探偵モノのお話で殺人事件が起こるのもあらかじめ知っていたのに

なかなかその事件が起こらずに、迷子のペット捜しばっかりしていたのも

いけなかったのかもしれない…。

だって半分近くまで読んで始めて遺体が発見されるんだもん。前フリ長いよ…。

確かに犯人にはビックリしたし、態度が豹変した様子は恐かったけど

なんかラストがあっけないというか…。

そもそも推理小説なワケじゃないからこんな感じなのだろうけど

物足りなさを感じてしまった。何より秘書の片桐綾がかなりいいキャラだったから

もう少し探偵と秘書のやりとりを見てみたかった。

そういう意味では悲しい終わり方だった。

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