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2006年11月 1日 (水)

『僕たちの戦争』・本

僕たちの戦争 荻原浩                 双葉社 (2004年8月)
428ページ

僕たちの戦争

9/17にTBSで森山未來主演のスペシャルドラマ『僕たちの戦争』がやっていて

そのときに原作が荻原浩の作品だと知って図書館で予約、やっと順番が回ってきた。

『出口のない海』と同じ人間魚雷・回天を扱ったお話。

いかにも今時の若者、健太が終戦間際の日本にタイムスリップしてしまって

今まで経験したコトもない厳しい規律に縛られた生活を余儀なくさせられる。

現代にいた時は理不尽な上下関係から、いくらでも逃げるコトができたのに

この時代では逃げるコトは死を意味する。こんな急激な変化を

もし私が実際に経験したら果たして耐えられるのだろうか?とても想像できない。

一方、今までお国のために命を捧げる覚悟だった吾一は現代にタイムスリップしてきて

負けたのに豊かになった日本に驚き、豊かになりすぎて物を粗末にする日本人に

幻滅し、自分が何のために戦ってきたのか分からなくなってしまう。

吾一には申し訳ないけれど、確かに貧しい時代を知らない私は

いろいろなモノを無駄遣いしているなぁと反省…。

でも、それよりも戦時中に行ってしまった健太が今まで忍耐も知らなかったのに

すっかりその時代に染まってしまったコトに驚いた。

厳しい生活から緩い生活に転ぶのは簡単なコトだけれど

緩かった生活からいきなり厳しいところへ飛び込むのはそう容易いコトではないはず。

しかも戦争なんて嫌だ、死んでたまるかと思っていたにもかかわらず

命を捧げて当たり前という人たちだらけの環境で負けたくないと思うようになるなんて

ホント、環境って人の思想や行動にすごい影響を与えてしまうんだなぁと思った。

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