『きみにしか聞こえない -CALLING YOU-』・本
きみにしか聞こえない -CALLING YOU- 乙一
角川スニーカー文庫 (2001年6月) 201ページ
私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった……。(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる“切なさの達人”乙一。表題作のほか、2編を収録した珠玉の短編集。 ――裏表紙より――
随分若いコ向けの本を読んでしまった。
『暗いところで待ち合わせ』を読んで、乙一作品を他にも読んでみようと検索したら
以前にどこかで紹介されていた今作をみつけたので、何も考えずに図書館に予約したら
“スニーカー文庫”っておもいっきり10代向けじゃない!
収録されている「Calling You」「傷-KIZ/KIDS-」「華歌」は
どれもメルヘンなんだけど、すごく重い影があって
10代をお気楽に過ごした私はイマイチどの作品にも感情移入できなかった。
ただ、3つ目の「華歌」のラストにはまんまと騙された!すっかり勘違いしていた。
なんでそんな勘違いをしてしまったのか思わず最初から読み直してしまったほど。
いやー、人の思い込みって恐いわ。読み直してみると、登場人物は3人称でなく
ちゃんと全て固有名詞で書かれているし、挿絵も間違ってはいないから
当然考えられるコトだったんだけど…。
冒頭の「…その少女を愛することになる…」って文章から
全ての勘違いは始まっていたのね。
そして間違ってはいないけど、まぎらわしい挿絵にすっかり騙された。
なかなか侮れん、乙一。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『ドラゴンライダー1 エラゴン 遺志を継ぐ者』・本(2007.05.07)
- 『Presents』・本(2007.04.03)
- 『天使と悪魔(上)(中)(下)』・本(2007.03.10)
- 『死神の精度』・本(2007.02.09)
- 『きみにしか聞こえない -CALLING YOU-』・本(2007.01.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
はじめまして。
ipsedixerといいます。
トラックバックありがとうございます!
乙一は他にもいろいろ面白い作品あるので、
お勧めですよ!
一応私のページに拙筆ですが、
いろいろ書いてあるので参考にして下さい。
ではまた遊びに来させてもらいます!
投稿: ipsedixer | 2007年3月 4日 (日) 20時49分
ipsedixerさん>はじめまして。
他も読んでみたいと思っていたので
参考にさせてもらいます!
これからも、よろしくお願いします!
投稿: しましま | 2007年3月 5日 (月) 13時38分
お返事もらっていたのに、
気付かずにすみません。
一応乙一は今年でかなり網羅したので、
ぜひぜひ参考にしてみて下さい。
って拙い文章で恐縮ですが^^。
投稿: ipsedixer | 2007年3月18日 (日) 23時35分
ipsedixerさん>そんなコトないですよ!
是非参考にさせていただきます。
投稿: しましま | 2007年3月24日 (土) 18時33分
ありがとございます!
そういってもらえると
すごく励みになります(^^)v
投稿: ipsedixer | 2007年3月25日 (日) 15時00分