『暗いところで待ち合わせ』・本
暗いところで待ち合わせ 乙一 幻冬舎文庫 (2002年4月)
262ページ
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。――裏表紙より――
題名から、勝手なイメージでホラーだと思い込んでいたのだけれど、全然!
逆にほんわか心温まるイイお話だった。映画観ればよかったなぁ。
アキヒロほど、内側に閉じこもった性格ではないし
それなりに社交的な方ではある私だけれど
なんだかアキヒロの不安な気持ちにすごく共感できて
読んでいて苦しくなる部分もあった。どうすればアキヒロが捕まらずに
このやっと手に入れた安らかな場所で落ち着くコトができるのだろう、
できれば結末はハッピーエンドになってほしい、と願いながら
読み進めて訪れた驚きの結末。そんな秘密があったなんてね。
ドキドキ感もあって面白かった。ところで、登場人物はちょっと暗そうな人なのに
あとがきから連想される乙一さんて、意外と面白い。
他の作品だけじゃなくて、作家さん自身にも興味が湧いた。
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