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2007年2月の13件の記事

2007年2月28日 (水)

2007年2月シネマ鑑賞作品

『ハッピー フィート』・試写会 ★★★☆☆

『キトキト!』・試写会 ★★★☆☆

『バッテリー』・試写会 ★★★★★

『蒼き狼 地果て海尽きるまで』・試写会 ★☆☆☆☆

『キャプティビティ』・試写会 ★☆☆☆☆

『フランシスコの2人の息子』・試写会 ★★★★★

『愛に翼を』・テレビ ★★★☆☆ 

『ディパーテッド』・劇場 ★★☆☆☆

『マリー・アントワネット』・劇場 ★★★☆☆

【注】お気に入り度は観た時の環境や気分、体調でかなりムラがあり。

★☆☆☆☆ 観なきゃよかった…。
★★☆☆☆ 面白くはなかったけど、まあ一度は観てよかったかな。
★★★☆☆ まあまあ。
★★★★☆ 好き!でも一度観ればいいや。
★★★★★ 何度でも観たいほど大好き!!

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『ハッピー フィート』・試写会

Photo_93今日は某テレビ局で当選した

『ハッピー フィート(字幕版)の試写会に行ってきた。

《私のお気に入り度:★★★☆☆

いつもだとアニメ映画は吹替版で観るのだけれど

今作はミュージカル映画(?)だから歌ばっかりだろうし

いくら吹替版でもまさか歌までは日本語にならないだろうと勝手に判断して

あえて字幕版とか吹替版とか気にせずにいくつかの試写会に応募したら

字幕版の方が当たった。というか当日までどちらか不明だった。

とにかく赤ちゃんペンギンが身もだえするほど超カワイイ!!

特に生まれたばかりのマンブルがもう何をしても可愛くて、観ているこっちは

顔がほころびっぱなし。愛らしい仕草に会場の至る所から溜息が聞こえてきた。

赤ちゃんマンブルのキャラクターグッズ、みつけたら買っちゃいそうだなぁ

って思うくらいホント可愛らしくて、まったく目が離せなかった。

それと成長したマンブルがアミーゴスたちと氷山を滑り(転がり?)落ちるシーンが

ジェットコースターを思わせるスピード感があって面白かった。

そんな感じで前半は結構楽しんだ。でも、後半は魚が減った理由を解明するために

マンブルがたった1羽で旅立った辺りから、まるで展開が読めなくなって

少し飽き気味での鑑賞となってしまった。結局ラストはかなり無理矢理な

ハッピーエンド。前半楽しんだ分、後半はなんだか尻すぼみな感じだった。

歌も聞いたコトのあるモノは結構あったけど、元が誰の歌なのかとか

歌詞の内容を知らなかったりとかしていたので、あらかじめ知っていたら

もっと別の楽しみ方があったかもしれないなぁと思った。

2007.3.17公開

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2007年2月27日 (火)

『キトキト!』・試写会

Photo_95今日は某映画関連サイトで当選した

『キトキト!の試写会に行ってきた。

《私のお気に入り度:★★★☆☆

今作を観て、家族関係とかキャラとか違うんだけど

何となく『涙そうそう』を思い出した。ストーリー展開が似てたかな。

でも『涙そうそう』は全然泣けなかったのに対して、『キトキト!』

2ヶ所で鼻がズルズルになるほど涙が溢れた。何なんだろう、この違いは。

兄弟愛より親子愛の方が勝ってたのかしら。それともスーパー智子ちゃんの

パワーに刺激されたのかしら。大竹しのぶがすごく役に合ってたのよね。

パワフルなおばちゃんなんだけど、可愛さも垣間見える人。

顔をくしゃくしゃにして泣いているトコなんて思わずもらい泣きしてしまった。

そして優介役の石田卓也見た目の変化がすごい!

高校生の時、暴走族の時、ホストになった時、最後のシーンとそれぞれ

年齢とか人柄とかがまるで別人のように見違える。女の人はよく化粧で化けるけど

髪形変えただけであんなに変われる男の人も珍しい。

ところで隅田川から見えるあの“うんこビル”私もそう思ってた!

今日初めて“炎”だというコトを知った…。

今日のパートナー情報によると本当は縦にする予定だったんだけど

重過ぎて立たないからしかたなく横に寝かせたらしい。

でも横になってると、あれはやっぱり“うんこ”にしか見えない…。

2007.3.17公開

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2007年2月25日 (日)

『バッテリー』・試写会

Photo_94今日は某雑誌で当選した『バッテリーの試写会に行ってきた。

《私のお気に入り度:★★★★★

やっぱ青春っていいわ~!懐かしくて切なくて号泣だった!!

登場人物どの人も、心の葛藤が細かく描かれていて

感情移入しては、その人の優しさや秘めた苦しみに涙していた。

キャッチャーの永倉豪役の山田健太がすごくイイのよね!

あの笑顔、癒されるわぁ。彼にならどんなボールも安心して任せられる

強さがあって、めちゃくちゃキャッチャーらしかった。

しかもプレッシャーのかかる場面での励まし方がうまくて本当に緊張がほぐれる感じ。

ホッとできちゃうあの笑顔、かなり役にハマッてた!山田健太、名前まで元気だわ!

私、キャッチャーって野球のポジションの中で1番好きなのよね~。

地味に見えるけど、1番頭を使うし、全体をまとめてゲームを組み立てないといけないし

頭の回転が速くて大きな包容力がないと勤まらない。なんか頼りがいがあるじゃない。

だからキャッチャーを立派にこなせる人ってそれだけで尊敬しちゃうのよね。

永倉豪も心の大きさを感じさせる言動で安心感を抱かせた。

プライドの高い原田巧さえ心を開いて、おもいっきりピッチングしていたし。

あーゆーコっていいよね~。それと原田巧を取り巻く家族や野球部のメンバーが

ちょこちょこ笑いを誘って面白かった!特に米谷真一演じるお寺の息子

サワがいいキャラしてる!かなり笑った!いたよ、こんな子クラスに一人って

思わせるキャラ。天海祐希岸谷五郎も所々でツボを突いてきて面白かった!

人の温かさや友情の大切さ、1つのコトに一生懸命取り組める輝かしい若さに

終始涙しっぱなしで、本当に感動的な映画だった。

2007.3.10公開

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2007年2月22日 (木)

『蒼き狼 地果て海尽きるまで』ワールド・プレミア試写会舞台挨拶

今日の『蒼き狼 地果て海尽きるまで』の試写会はワールド・プレミア試写会で
スタッフとキャストによる舞台挨拶があった。
(→映画の感想は『蒼き狼 地果て海尽きるまで』・試写会へ)

舞台挨拶は10分遅れで始まり、全部で30分くらい。

司会進行を襟川クロが行い、舞台の幕が開くとともに突然演奏が始まったかと思うと
minkが主題歌のInnocent Blue~地果て海尽きるまで~(DVD付) を熱唱。
歌い終わると一言もコメントのないまますぐに退場して行った。

そして、白い幕の後ろにモンゴルの軍人ぽい影が現れると反町隆史の掛け声と
たくさんの男たちの雄たけびが上がり、一気に幕が落ちて、軍人姿の人たちが現れた。
舞台の真ん中には階段が設けられていて、スタッフとキャストは
そこから次々と順番に登場してきた。

製作総指揮の角川春樹制作の千葉龍平原作者の森村誠一
監督の澤井信一郎松方弘樹平山祐介野村祐人袴田吉彦Ara(新人)、
松山ケンイチ若村麻由美菊川怜反町隆史

と舞台の左右外側から真ん中に向かって順々に並ぶとやっぱり豪華!
舞台挨拶っていつも舞い上がってしまう。

今回は2階席から観ていたので、顔の表情とか衣装とかはよく見えなかったのだけれど
そんな遠くからでも菊川怜の脚はスラッとまっすぐで綺麗な脚だったわ。
衣装もピンクのワンピで可愛かった。
それと松方弘樹が遠くから見ても存在感のある人だった。

でも、私が一番会いたかったのはやっぱり松山ケンイチ
「日本人がモンゴル人を演じてるけど、みんなモンゴル人になりきっていて
ギラギラしています。」とのコト。確かに
何故あえてモンゴルの歴史を日本人が日本語でやるの?とは思っていたけど
なりきっているなら違和感なく観られるだろうと、ココで映画への期待度up!

そして角川春樹の挨拶で、『男たちの大和/YAMATO』よりも力を入れた作品だと
いうコトが伝わり、またさらに映画への期待度up!
何せ戦争映画が苦手だった私の考えを変えた映画だったからね、あの映画は。

最後に反町隆史おすぎの真似して「観なきゃ損よ!」と言って舞台挨拶は終わり。

これだけすごい映画なんだとアピールされ、期待度ムンムンになった挨拶だったけど
映画の方は意外と…。

そういえば、平山祐介って全然知らない役者だったんだけど、挨拶で
「松山ケンイチ目当てで観に来たけど、平山って人も意外とよかったと思って欲しい」
なんてなかなかおちゃめなコメントで会場を沸かせていた。
映画の中でのキャラとは全く違う気さくな感じで好感度upだったわ。

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『蒼き狼 地果て海尽きるまで』・試写会

_今日は某出版社で当選した『蒼き狼 地果て海尽きるまで

ワールド・プレミア試写会に行ってきた。

[上映前、スタッフキャストによる舞台挨拶があった。]
(↑詳しくは『蒼き狼 地果て海尽きるまで』ワールド・プレミア試写会舞台挨拶で)

《私のお気に入り度:★☆☆☆☆

ちょっと何コレ?!かなり期待に胸膨らませて臨んだのに、こんなんですか??

昨日に引き続き、今日もまたガッカリだよ!

展開が早過ぎて、まるで入り込めなかった。連続ドラマのダイジェストでも見てるよう。

細かい伏線があってこそ、クライマックスの父子愛にも感動できるってもんなのに

これじゃあ、あまりにおおざっぱ過ぎて涙も出ない。

そもそも男たちの演技が過剰で、その時点で引いてしまっている自分がいたし…。

しかもオール・モンゴルロケで壮大さを売りにしていた割に

ラストシーンくらいしかその壮大さが実感できなかった。

これが狭い日本に住む人間が作る限界なのかしら。

でっかい国土に住む中国人が作った『PROMISE-無極-』

すごく壮大に感じたもんなぁ…。相当お金かけて頑張った作品なんだろうけど

かなり拍子抜けな感じ。舞台挨拶で余計に期待してしまった分、残念でならない。

ところで今日のはワールド・プレミア試写会だったからなのか

終始英語の字幕が付いていた。耳で分かる言葉をあえてあまり分からない英語で

チラチラ目に入ってくると、コレが何気に結構目障りだったりするのよね。

映画をあまり楽しめなかったのは、このせいもあったのかもしれない…。

2007.3.3公開

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2007年2月21日 (水)

『キャプティビティ』・試写会

今日は某レンタルショップのウェブサイトで当選したスニークプレビューで

『キャプティビティを観てきた。

《私のお気に入り度:★☆☆☆☆

簡単なあらすじ

人気モデルのジェニファーはある日、自分のベッドで目覚めると、部屋の様子に違和感を覚える。いつのまにか自室のもの一式が別の建物へ移され、監禁されていたのだ。どうして自分が、ココはどこなのか、目的は何なのか、何も分からないまま、正体不明の誰かに監視され続ける恐怖。脱走を試みても逃れられない。そして数日後、ジェニファーは隣室の存在に気付き、そこに自分と同じように監禁されている男をみつける…。

今日の試写会の作品のヒントは「エリシャ・カスバート主演の最新作」というコトだけ。

でも私、この女優のコトをあまり知らなかったので、ちょっと検索してみた。

そうしたら『猟奇的な彼女』のハリウッドリメイク版で“彼女”役として交渉中という

記事を発見。さらに撮影は去年の10月に開始予定だったとか。

ちょっと早い気もするけど今回の試写会の作品はこれか?と期待しながら会場へ。

でも、ガッカリ…。なんとサスペンススリラー。観るには心の準備が必要なのに…。

そもそも試写会の会場が映画配給会社の試写室だったんだから

そのサイトを見れば作品が分かったかもしれないのに何でそうしなかったんだろう…。

で、帰ってから確かめたら、上映予定作品を載せていない会社だったのね。

そりゃ予想するの、難しいわ…。まあ例え作品の予想がはずれても

観たモノが面白ければまだ満足できたのに、これがまた微妙…。

もっと予想もできないどんでん返しがあるとか

ストーリーが二転三転してビックリするような展開になるとかすれば

納得できたものを、結構ありきたりで先が簡単に読めちゃって

全然驚きがなかったのよね。ただバックミュージックでビビっていただけな感じ。

これはエリシャ・カスバートのプロモーションビデオですか?

何も考えずに、ただエリシャ・カスバートを堪能するつもりで行くべきだったのかも。

すべてがラストまでに解決するワケじゃないから、イマイチすっきりしないし。

冒頭で監禁されて虐待されていた男(?)は誰よ?

最後まで説明はなく謎のまま。『CUBE』とか、観たことないけど『SAW』みたいな

感じなのかしら。でも、いきなりバンッ!と驚かすシーンがなかったのは救いだった。

2007.9.15公開

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2007年2月19日 (月)

『フランシスコの2人の息子』・試写会

2_3今日は某フリーペーパーの携帯サイトと某出版社でW当選した

『フランシスコの2人の息子の試写会に行ってきた。

《私のお気に入り度:★★★★★

なんとなくタイトルにもストーリーにも興味が沸かなかったので

全く眼中になかった作品だったのだけれど

予告編で観た時、幼い兄弟の歌声のあまりの美しさに一気に惹かれて

急いで片っ端から応募したら、2枚も当たってしまった今回の試写会。

やっぱり観てよかった!特に予告で観たバスターミナルでの歌がよかった!

澄んだ歌声と旅立つ息子が母に向けた歌の歌詞がすごくイイ!

あの歌のタイトルって何ていうんだろう?そしてあの歌詞って

フランシスコが作ったのかしら?頑張ってエンドロールを目で追ったのだけれど

ブラジル映画だもんね。ポルトガル語は無理…。やっぱり分からなかった…。

まあ、分かったところでまた歌を聴いても、日本語の歌詞がないと

意味がさっぱり分からないんだけどね。

それにしても始めのド音痴な歌声と酷いハーモニカには参った!

これが予告で聴いた綺麗な歌声にどうやったらなるのか不安になってしまった。

でも、このフランシスコの長男・ミロズマルを演じてる子役がよかったのよね。

7人の子供を抱えながら貧困に苦しむ母をそっとみつめていた時の表情や

最愛の弟を亡くした時の悲しみに暮れた表情が涙を誘った

そしてフランシスコもいいね。カッコイイし、ラストの父の愛の大きさには感動した!

ブラジルではあまりに有名なトップアーティストの真実の物語。

日本人の私にとっては全く知らない人たちだけれど、映画はホントによかった!

2007.3.17公開

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2007年2月14日 (水)

大好きなショコラティエ・エリカのミントチョコ

今日はバレンタインデー。というコトで私の大好きなチョコレートについて。

その名もChocolatier Erica(ショコラティエ・エリカ)ミントチョコレート

↓この葉っぱの形が可愛い!そしてミントが爽やか~!大好き!

Erica1_1初めての出会いは小学生の時のバレンタインデー。
父親が会社でもらってきた。当時、サーティーワンのチョコミントが
大好きだった私は、この濃厚なミントの香り
一瞬で魅了されてしまった!

でも、まだ子供だったからお店の名前も分からなかったし
探す術<すべ>も知らなくてそれっきり…。強い印象だけを残していた。

そして高校の時。バレンタイン・シーズンに運命の再会を果たした!
雑誌のバレンタイン特集でショコラティエ・エリカが紹介されていたのだ。

葉っぱの形のミントグリーンのチョコが強く印象に残っていたおかげで一目で分かり
すぐに紹介されていた住所を頼りにお店を探して買いに行った。
またこのチョコに出会えた時はホントうれしかったわぁ!

それ以来、出会いが毎回バレンタイン・シーズンだったコトもあってか
この季節になるとエリカのミントチョコレートが恋しくなるのよね~。

でもすごく好きで、この幸せを他の人にも分けてあげたいと周りによく勧めるんだけど
なぜか私の周りはコレが苦手な人が多い。なんて悲しいんだろう~。
この幸福感を共有できる人が少ないなんて…。人気商品て紹介されているのに…。

Erica2

←ミントチョコはこの箱(10cm×10cmくらいの大きさ)に
100g入っていて¥840(税込み)。          

お店は駅からだと結構歩くし
チョコレートも今ではネットで買うコトができるようになったけれど

この季節になると毎年誰にあげるワケでもなく、自分のために買いに行くようになった。

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2007年2月11日 (日)

『愛に翼を』・テレビ

去年の11/18 2:50~フジテレビ放送『愛に翼を』の録画を観た。

《私のお気に入り度:★★★☆☆

簡単なあらすじ

10歳のウィラードは母親のお産の間、田舎町パラダイスに住む母親の友達リリーのところで世話になるコトになる。リリーは夫のベンと二人暮しだが、ベンは始めのうちウィラードの面倒は一切見ないと言っていた。しかしすぐにウィラードと仲良くなったベンはやがてウィラードを我が子のように可愛がるようになる。実はリリーとベンの間には2年半前に3歳という幼さで亡くした息子がいたのだ。どうしようもない事故だったと前向きに生きようとするベンに対し、いつまでも息子の死から立ち直れないリリー。そんな二人はある日大喧嘩をし、ベンが出て行ってしまう…。

特にストーリーに惹かれたワケではなく、ただ幼い頃のイライジャ・ウッド

出演しているというコトで興味が沸いて観た作品。

今も童顔の彼だから、小さい頃もほとんど顔が変わっていないけど

幼い顔にピシッと整えた髪形が妙に似合ってて可愛らしかった。

ストーリー自体は劇的な展開があるワケでもなく、穏やかに時が過ぎていくのだけれど

登場人物の心情がすごく細かく描かれていて分かりやすかったので

最後まで飽きずに観るコトができた。特にリリーとベンが喧嘩をして

ベンが出て行っちゃうところなんかは、男女でどっちに感情移入するかが

大きく違うんだろうなぁと思えた。私はやっぱり女だからどうしてもリリー側から

観てしまったけど、ずっと誰にも言えなくて胸の奥にしまい込んでいた秘密を

やっと共有してもいいかなと思えたリリーから、ベンは逃げ出さないで欲しかった。

こういう秘密ってすごく言い出しにくくて告白するのってすごく勇気のいるコトだと思う。 でもそれを言ってしまいたくなるほどリリーは心が弱りきっていたワケだから、私だったらこういう時はその秘密を告白できた勇気を誉めて、そしてひたすら自分のせいじゃないと慰めて欲しい。こういう本心をさらけ出した時にこそ逃げずに受け止めて欲しい。時間はかかっても優しく包み込んで欲しいと思った。

結局リリーの病んだ心を癒してくれたのは幼いウィラードの言葉。

全然ませた感じのない子供らしいウィラードの起こした行動がまた可愛らしかった

大人も子供から学ぶコトってあるのね。

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2007年2月 9日 (金)

『死神の精度』・本

死神の精度 伊坂幸太郎              文藝春秋 (2005年6月)
275ページ

死神の精度

死神の千葉は、ある人間が“死”を実行するのに適しているかを調査し、その判断を報告するのが仕事。その人間に“死”が実行される1週間前から相手に接触して話を聞き、「可」もしくは「見送り」と報告する。しかし、よほどのことがない限り、この報告は「可」となる。千葉が仕事をする時はいつも雨。今作は儀式的な調査にもかかわらず、 真面目に仕事をこなすそんな千葉が出会った6人の人間模様を描いた連作短編集。  収録作品「死神の精度」「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」。

推理小説って探偵モノばかりじゃないのね。この本に収録されている

タイトルと同じ「死神の精度」は第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞

したらしいけど、なるほど、意外なラストが待っているモノは推理モノになるのか。

この本は人に紹介されて読んでみたのだけれど、死神・千葉のキャラが面白い。

本人(?)は至って真面目だから余計に可笑しいのよね。

当たり前すぎて疑問に感じたコトもないようなコトに疑問を感じ

逆に人間が持つ感覚が備わっていない死神だからこそ、無関心なトコがあるのにも

また笑える。人間について全く興味がないのかと思いきや

意外とちょっとしたコトにもすぐ質問して説明を求めるトコなんかは

まるで探究心旺盛な子供のよう。でも、常に冷静で何事にも動じない。

紹介してくれた人が言っていたのだけれど、ちょうどサントリー BOSSのCM

トミー・リー・ジョーンズが演じている宇宙人のようなとぼけたキャラ。

ミュージック大好きなのにカラオケ嫌い。何かにつけ人間というモノに対して

理解できない部分を冷静に突っこむトコまで似てる!

でも、この死神が思ってるコトって作者の伊坂幸太郎が考えたコトなんだよね。

そう考えると、この伊坂幸太郎が面白く感じてくる。

死期の迫った人を調査して、その人間が死んでも問題ないかを報告する死神。

その判断に優しさや同情は一切ない。人間味は全くないはずなのに

それでもやっぱりどこか親しみを感じてしまう。不思議なキャラだ。

今回は6人の調査を見たけれど、もっと見てみたい。続編はないのかな。

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2007年2月 4日 (日)

『ディパーテッド』・劇場

今日は『ディパーテッド』を観てきた。

《私のお気に入り度:★★☆☆☆

ディパーテッド (期間限定版)

うーん、期待しすぎたのかなぁ。『インファナル・アフェア』がすごく面白かったから

わざわざ大きいスクリーンで観ようと、588席の劇場に行って

お客さんも4割くらいの入りで楽しみにしていたのに

なんか拍子抜け…。単に内容を知っちゃってるから楽しめなかったって

ワケじゃないと思うんだよね。だって『インファナル・アフェア』

続編観る時に復習のためにもう1度観たけど、やっぱり楽しめたもの。

何でだろう?大体の展開は同じだったのに。

なんか内容が薄く感じたのよね。ただドンパチしたかっただけって感じ。

それぞれのスパイの苦悩があまりよく見えなかった。

何より私のお気に入りだったキョンに代わる人がいなかったじゃない!

あの存在が緊張の連続の間で癒しになっていたのに!

そうだ!そもそも今作はハラハラドキドキ緊張するシーン自体がなかった!

ギブスでモールス信号とか突然人間が落下してくるとか

そこがドキドキ面白かったのに。登場人物の心情があまり深く描かれていない割に

上映時間が長く、ダラダラと時間が過ぎて

最後に一気にすべてを終わらせたようなお話だった。

2007.1.20公開

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2007年2月 2日 (金)

『マリー・アントワネット』・劇場

今日は『マリー・アントワネット』を観てきた。

《私のお気に入り度:★★★☆☆

マリー・アントワネット (通常版)

『さくらん』に引き続き、また目で楽しむ映画を観てきた。

でも『さくらん』は赤をメインにした原色のきらびやかな映画だったのに対して

『マリー・アントワネット』パステルカラー中心の可愛らしい映画だった。

特にスカイブルーパステルピンクの柔らかな色合いが

まるでシンデレラの世界に入り込んだような夢見心地な気分にさせてくれた。

肌が白くて髪の色も薄いから、こんなキレイな色が似合っちゃうんだよねぇ。

真似しようにも典型的な黄色人種の私にはどれも似合わない色ばかりだよ…。

お城も家具も衣装もスイーツもすべてがおとぎ話の世界のようでうっとり

あんな環境にどっぷり浸ってみたいわぁ!憧れを抱いてしまうほどだった。

でもマリー・アントワネット本人は、やれ子供はまだかだの、やれ金遣いは荒いだの

周囲の意見はうるさいし、苦労も絶えなくて辛そうだから

せめて彼女の役を演じたキルスティン・ダンストの気分を味わってみたい。

ただ、映像はうっとり楽しめたけど、話の内容はまるでない感じ

いつまでも子供ができないマリー・アントワネットへのプレッシャーはひしひしと

感じられたけど、その他の部分はほとんど彼女の心情が読み取れなかった。

始めも終わりもほとんどセリフがなく、ひたすら別世界に住む人の生活を観せられて

終わってみると記憶に残っているのはゴージャス感ばかり。

ヒロインの成長による心情の変化を追った映画というよりも

セットの豪華さにただただ目を奪われていた作品だった。

2007.1.20公開

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