TSUTAYAで12/15~12/17まで新作&準新作がレンタル半額だったので
『アマデウス ディレクターズカット スペシャル・エディション』を借りてきた。
《私のお気に入り度:★★★★★》
凄かった!超豪華!やっぱりこういうお金かかってます!って感じの映画は
見た目だけでも楽しめる!
ディレクターズカット版は180分と長くて、かなり観るのに気合が必要だったけど
テンポが良かったし、映像も華やかだったので、全然気にならなかった。
…と言いつつ、本当は少しだけ睡魔に支配されてしまったんだけど。
この作品はモーツァルトをライバル視している作曲家・サリエリの視点から見た
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの半生を描いた物語。
このサリエリがなんとも愛すべき人間なのよ!
才能豊かなモーツァルトに嫉妬して、彼に仕事が回らないようにするような卑怯なヤツ
なんだけど、なんか憎めないのよね。気持ちが分かるというか…。
そもそも音楽の才能に恵まれているとは言っても、モーツァルトはかなり変人。
特に、ヒトを小馬鹿にしたようなあの笑い方がどうも気に入らなくて
私はかなりサリエリの気持ちに共感しながら観ていた。
だから、なぜ神はそのたぐい稀なる才能を、人間として下劣なモーツァルトにではなく
自分に授けてくれなかったのかと悩んでいるサリエリにすごく同情してしまった。
そんなサリエリの気持ちも知らず、モーツァルトは、いとも簡単に曲を作っちゃう。
あっ、天才って努力しなくていいんだ… 凡人の苦労なんて分からないんだ…
なんて、私はますますなんの努力もしてないモーツァルトが妬ましく思えてしまった。
でも、サリエリが愛すべき人間と思えるのは、そんな虫の好かない相手でも
気になって、その音楽に感銘を受け、曲作りの手伝いをしてしまう辺り。
本当に純粋に音楽を愛しているんだねぇ。
そして能天気そうで嫌いだったはずのモーツァルトも、実は天才なりの悩みが
あって、やがて苦労している姿が見えてきて、私の彼に対する見方も変わってきた…。
なんか物語の展開の仕方が上手い!まんまとに思惑にハマった感じ。
それぞれの人物の心情が丁寧に描かれていて、感情移入しやすい
本当によくできた作品だった。
ところで、『のだめカンタービレ』でも思ったんだけど、クラシックもナビ付きだと
スムーズに耳に入ってくるんだね~。
普段ほとんどクラシックを聴かないから、曲名とか作者とか全然分からないんだけど
『のだめ~』では千秋が、『アマデウス』ではサリエリが、曲のイメージや
楽器の奏でる音をきちんと言葉にして表現してくれるから馴染みやすい。
こうして曲を聴きながら同時にその情景なんかを解説してくれるヒトがいれば
クラシックもかなり身近に感じられるんだろうなぁ。
クラシック音楽もなかなかイイモノかもしれない。
最後に、『魔笛』の変な鳥の「パパパパパ…」て歌、ずっとパナップのCMの歌だと
思ってたのに、オリジナルはモーツァルトが作曲してたんだぁ!
知らなかった…。今回この映画を観て、初めて知った衝撃の事実だった…。
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