今日は某雑誌のウェブサイトで当選した
『それでもボクはやってない』の試写会に行ってきた。
[上映後、周防正行監督によるティーチインがあった。]
《私のお気に入り度:★★★★★》
ずっと胸に圧迫感のある、とにかく怒りが込み上げてくる作品。
どんなに無実を訴えても、始めから疑ってかかられてまるで信用してもらえない。
被告人があまりに可愛そうで、検察官や裁判官の考え方があまりに偏っていて
どうにもできないやるせなさから、怒りが治まらない。
思いっきり被告側からの視点で見てるからっていうのはあるだろうけど
あまりに不公平な裁判。日本の刑事裁判で起訴された事件は99.9%が
有罪になる。信じられない!?こんなの正しいはずがない!
今作は実際に周防監督がいくつもの裁判を傍聴席から観て感じた憤りを
他の多くのヒトにも感じて欲しいという想いで作られたそうだ。
その憤り、しっかり感じた!とにかくリアルを追求して、パロディ要素を一切省き
脚本を作るのにもできるだけ現実に近い状態にしたくて、逐一弁護士に相談したという。
すごく頭を使って、手間もかかって、相当大変な作業だったらしい。
でも、笑いのない作品だとは言われたものの、私はところどころでクスクス笑えた。
確かに真面目な法廷シーンにはなかったけど、それ以外の部分で息抜きになって
2時間23分と長めの上映時間にも関わらず、緊張が途切れずに観られた。
“十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ”
そもそも刑事裁判での無罪は、明らかに無罪になる証拠を見つけてきて被告人の無実を証明するものではなく、容疑をかけた証拠に少しでも疑問を感じる点があればその被告人を罰しないというもの。裁判で一番大事なコトは無実の人を罰しないというコト。改めてそんな単純なコトに気付かされた。
ところで、今回の映画で周防監督は神経をすり減らし、シリアスにはお疲れ気味…。
次回作は間違いなく正反対の面白い映画を作る!と宣言していた!
そんな姿にお忍びで来ていた(?)奥様の草刈民代も笑っていた。
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